(05.one feelings that arose in you)
放課後の生徒会室で会長の手塚国光と二人、書類の整理をしていた時のこと
「、ちょっといいか?」
普段あまり自分から会話をしない手塚が話かけてくるなんて珍しい
手塚は机の上に散らばったプリントを隅に寄せ、私の隣へと移動した
一体何事かと思えば、らしくもなく何やら相談事らしい
「実はな、この前ある女子生徒から告白されて断ったんだが、その女子生徒が俺はのことが好きだと言うんだが。」
ちょっと待て!それは私にする相談ではないだろう?!だから何だ?!!
いつも冷静沈着な手塚だが、たまにおかしな事を言うことがある・・・実は天然キャラ?
大真面目に話す手塚がおかしくて仕方ない
「あのー。。手塚。。それを聞いて、私はどう答えればいいわけ?」
なんだか少し照れながら尋ねた
それでもなお、手塚は真面目な顔で答える
「うむ。女子生徒に言われて自分なりに考えたんだが・・・は生徒会役員の中でも一番役に立ち、いつも俺を助けてくれる。
出来れば生徒会以外でも時間を共有したいと思うし、もっと俺のことを知って欲しいとも思うんだがな。」
そうだよねー、人を好きになると自分の事をもっと知って欲しいと思うし、もちろん一緒にいたいって思うよねー
・・・あれ?・・・あれれ?!・・・あれれれれれ?!!
ちょっと待て!私!!
ちょっと待て!手塚国光!!
「どうしたんだ?熱でもあるのか?顔が赤いぞ。」
「いや・・・だって・・・ねぇー・・・」
手塚は何だか不思議そうな顔をして、先ほど隅に寄せたプリントに手を伸ばした
そうしてまた何もなかったかの様に仕事を始めた
いや、本当にちょっと待て!・・・これは本物の天然だ。。
手塚からの言葉ですっかり調子が狂ってしまった私は、もう仕事どころではない
この時、私の中に芽生えた一つの感情に、私はまだ気付かなかった
-Fin-
*あとがき*
手塚って私の中では純粋無垢なイメージです。
不二とは対照的ですね・・・(爆)
眼鏡をかけている男性ってセクシー(?)で好きです。
手塚が眼鏡を外すとこ見たらきっと私逝ってしまうぅ(逝)
(07.06.20)
music by FINAL STAGE/photo by 空色地図